緊急避妊薬について

緊急避妊薬は、有効成分として女性ホルモンを配合した製剤です。この有効成分のはたらきによって、妊娠に至るまでのさまざまな過程がブロックされるというものですので、本質的に人工妊娠中絶などとは異なるものです。
性交渉後、もし卵子が受精して、受精卵となってしまった場合には、その受精卵は細胞分裂をしながら卵管のなかをゆっくりと進み、やがて子宮に到達して、子宮内膜に着床し、妊娠が成立してしまいます。緊急避妊薬は排卵が抑制されること、粘液が出て受精を妨害すること、子宮内膜が厚くなる前に剥げ落ちて着床できなくなること、というのが主なもので、いずれも受精卵が着床・妊娠に至る直前の段階にかかわっています。原則的には避妊できなかった性交渉の72時間以内に緊急避妊薬を1回飲んで、その後12時間後にもう一度服用するようにします。経口避妊薬も同じように服用しますが、緊急避妊薬の方がその効果が高くなっています。
しかし、緊急避妊薬の副作用は、消退出血(46.2%)、不正子宮出血(13.8%)、頭痛(12.3%)、悪心(9.2%)、閨怠感(7.7%)などがあり、その他にめまい、腹痛、嘔吐、下痢、乳房の痛み、月経遅延、月経過多、疲労などがあります。中用量ピルあるいは低用量ピルを通常服用量の数倍量飲むことにも相当し、吐き気などの副作用が強く出る可能性があります。